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大阪肥後橋のTailor Armory

Tailor Armory

スタンダード仕立てとプレミアム仕立ての違いについて

皆様こんにちは。肥後橋の小さな仕立屋Tailor Armoryの森田です。

よくご質問を頂戴するので改めて、スタンダード仕立てとプレミアム仕立ての違いについて書かせていただきます。

Tailor Armoryではスーツ、ジャケット類の仕立てのグレードを2種類ご用意しています。

シングルスーツ価格

¥60,500~(スタンダード)

¥88,000~(プレミアム)

「このスタンダードとプレミアムの違いって何なんですか?」と訊かれることがあります。

もっともな疑問ですよね。

プレミアム仕立てはスタンダード仕立てに比して¥27,500(税込)高いのですが、それは縫製委託先の工場の違い、その工賃によっての販売上代の違いとなっています。

国産・英国・イタリアなど様々ご用意している生地はいずれをお選びいただいても、その生地に対してスタンダード・プレミアム仕立てを選択可能です。

また、スタンダード仕立て・プレミアム仕立てともに、天然素材で滑りの良いキュプラ裏地、水牛ボタン、袖口の本開き仕様、内ポケットの台場仕様等々、基本価格の中に含まれています。

他のオーダースーツ屋さんではこれらの上質な裏地やボタンなどをオプション扱いにしたり、または選べる生地の質やブランドに差をつけたりしてグレードの違いとする場合が多いので、弊店の場合は余計にわかりにくいかもしれません。

実際に、「スタンダードとプレミアムって生地が違うんですか?」と訊かれたこともあります。

生地の違いではなくデザインのディテールで差をつけているのでもないなら、具体的に何が違うのか?

これはもう着ていただかないとお分かりいただけないのですが、、

①仕立てにおいての設計図となる、パターン(型紙)の完成度の違い
②縫製技術の違い
③芯地の違い

です。

両方の仕立てで各サイズのサイズ見本となるスーツをご用意しております。

袖を通すと多くの方が「全然違う!」と言われます。

ただこう書くと、まるでスタンダード仕立てがよくないように思われるかもしれませんが、

スタンダードの縫製委託先は創業から100年以上の日本の紳士服業の草分けともいえる老舗です。教科書にも載っている1964年東京五輪の際の、日本代表団の赤と白のブレザーとスラックスはこの企業が縫製したものです。

歴史と伝統に裏打ちされた技術と、目まぐるしく変わるファッションの世界で長く研鑽を続けてきたことによる対応力は信頼に足るものです。

スタンダード仕立てを選んだとして、「なんだ、これならプレミアムにしとけばよかったな。。」とは恐らくならないと思います。

「スタンダードでこんなにいいなら、プレミアムはもっといいのか・・。今度そちらにしてみようかな。」とは、なるかもしれませんが。

プレミアムの委託先は、国内で屈指の縫製工場です。日本一という人もいます。同業者からはHPに記載しているプレミアム仕立ての価格を見て「この仕立てで¥88,000~!?安すぎませんか?」と言われたこともあります。

私個人の着心地としては、肩のフィット感に最も差が出る気がします。それと細かい違いも挙げれば色々あるのですが、長くなるのでこの辺にしておきます。

ぜひ店頭で、袖を通してみてください。

【年末年始について】Tailor Armoryは、2021年12月29日~2022年1月3日の期間をお休みとさせていただきます。あしからずご了承ください。