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大阪肥後橋のTailor Armory

Tailor Armory

地味だけど良い曲が多いアルバム

皆様こんにちは。Tailor Armoryの森田です。

先に書いておきますが、今日のこのブログでは一切スーツに触れません。(笑)

弊店では毎日、店主のお気に入りのCDアルバムをSANSUIの真空管ステレオシステムから流しています。

開店時にかけているアルバムを毎朝Instagramのストーリーズにアップしていると、それに対してレスポンスをいただくことがあります。そこから音楽の話がDMで盛り上がったりすることもあるのですが、今日はそれをネタにブログを書きます。

ブログタイトルはその際のやり取りから頂戴しました。(笑)

言わずと知れたギターの神様Eric Claptonの1998年のアルバム「Pilgrim」

エリック・クラプトンといえばCream時代の"Sunshine Of Your Love"やDerek And The Dominosの"Layla"、また"Wondeful Tonight", "Change The World"と聴けば誰でも知っている大ヒット曲を数々産み出していますが、このアルバムはそうした「名作」と比べると確かに少々地味かもしれません。

"My Father's Eyes"という曲から始まるのですが、父親を知らないクラプトンに息子が産まれ、自分の父がどんな視線で子を視ていたのかを知るということを、抑えたギターの音色と共に歌い上げます。

クラプトンがその息子を事故で亡くしていることも踏まえると、胸にグッと刺さる名曲です。

アルバムがリリースされた当時私は10歳で、これがクラプトン初体験でした。以来20年以上になるわけですが、その後先述したCream時代の音源なども聴くようになり、さらにはハードロックやヘヴィメタルばかり聴くようになったこともあり、このアルバムは「地味なアルバム」としてあまり聴かなくなっていたように思います。

しかし私に娘が産まれてから聴くと、(私自身父との別離を経験していることもあり)、"My Father's Eyes"がいっそう胸に染みてこのアルバムをまたよく聴くようになりました。

アルバムはこの曲から始まり、他の曲も息子の死を歌っていたり内省的なテーマばかりですが、その反面ポップな仕上がりになっており、ボブ・ディランのカバーなどもあり全体的には聴きやすいアルバムだと思います。

ちなみに私がこの中で一番お気に入りの曲は"Sick And Tired"、これぞクラプトン!というブルーズ・ギターが炸裂する佳曲です。