皆様こんにちは。肥後橋の小さな仕立屋Tailor Armoryの森田です。
昨日は一日中店頭でQueenをかけていたのですが、夜にお越しになったお客様と、表題の映画についてやQueenというバンドについて色々と話しました。
(こんなご時世でなければそのまま飲みに行きたかったところです笑)
ブログをご覧の皆様は「ボヘミアン・ラプソディ」という映画は観ましたか?私は公開当初に映画館で観て、サントラを買い、特典映像付きのBlu-rayを買い、2020年1月のQueen + Adam Lambertの来日公演も行きました。
あの時はまさか、それ以降一切ライヴを観れなくなろうとは思いもしませんでした・・・。
※ここから先はネタバレを含みます。もし映画をまだ観ていなくて、これから観ようと思っている人がいましたらそっと閉じてください。
私は元々Queenは大好きなバンドの一つでしたが、映画を観て再燃したクチです。映画館ではボロ泣きでした。が、観ながら「ん?」「これ、史実と違うんちゃうの?」と思った描写がいくつかあったのも事実で、帰宅して落ち着いてから家にある音楽雑誌などひっくり返して、確認したのでした(笑)
もう公開からかなり経っているので今更ですが、列挙いたします。
Queenの最初のアメリカツアーは1974年ですが、「Fat Bottomed Girls」は1978年の曲です。
そのバージョンは1985年のリオデジャネイロでのライヴの際のものなので、時系列から言えば未来の音源。
実際はエイズにかかるのもメンバーに告白するのもそれから数年後のことです。
他にもあるのですが、映画を観た方ならおわかりのようにこれは「Queenの映画」ではなく「フレディ・マーキュリーの映画」です。
ブライアン・メイもインタビューで「フレディの人生を2時間半に収めるのは不可能なことだ。Queenのファンは、映画の中に事実関係の順序と違うところがあったとしても、それはストーリーを納得できるものにするためだと理解してくれるだろう。」(BURRN!2019年1月号)と言っていました。
そこを踏まえてBlu-rayでもう一度観ると、フレディが自分のセクシャリティに疑問を抱き始めるきっかけとなるシーンには「大きなお尻の女の子たち」と歌う「Fat Bottomed Girls」が必然なのだということがわかります。
フレディがメアリーのために作った曲が観客によって歌われるシーンを挿入することで、曲が彼の手を離れ、彼の心からメアリーが離れていってしまっていることを描いているということも。
1987年産まれの私にとってはフレディは、存在を認識した時にはもうこの世にいない人でしたが、この映画のおかげで改めてフレディ・マーキュリーの魅力とQueenの魅力に気づくことができたと感じています。
まだまだ書いていくとキリがないので、このへんにしておきます(笑)
是非この機会に、前向きにご検討ください。